楽天モバイルと言えば、格安SIM市場でシェアNo.1を獲得している人気のMVNO(格安SIM会社)です。
・どんなメリット・デメリットがあるのか?
・速度は?口コミは?
利用前にその辺りって気になりますよね。
私が楽天モバイルを使用し始めて1年以上たちましたので、その辺りを実際の利用者の観点から分かりやすくまとめていきたいと思います。
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楽天モバイルのメリット・特徴って?
楽天モバイルには他の格安SIMにはないメリットが何個かあります。非常に大きなメリットもあり、それが楽天モバイルを選ぶ理由になっています。
楽天ポイントがガッツリ貯まる(メリット特大)
楽天モバイルを利用している期間は、楽天市場・楽天トラベル・楽天ブックスなどで得られるポイントが全て2倍になります。
これだけでもかなりお得ですよね。
さらに楽天市場での買い物に楽天カードを使用すると3%が上乗せされて、5%を獲得できるというめちゃくちゃお得な特権が付きます。
利用料金の5%がポイントとしてもらえるようなサービスなんてほぼないですよね。
これがめちゃくちゃ大きいです。
楽天市場でよく買い物をする人の場合、楽天モバイルの利用料金すら、このポイントでまかなえてしまうくらいです。
ついでに、楽天モバイルの月額利用料の一部も楽天スーパーポイントとしてゲットできます。
お得すぎますよね♪
楽天のサービスをよく利用する方には本当におすすめです。
電話のかけ放題プランがある(メリット大)
格安SIMは月額料金が安い代わりに、電話料金が高いというデメリットがあります。
通常は20円/30秒です。
電話のヘビーユーザーはこれが嫌で格安SIMに乗り換えないという人が多いです。
大手キャリアの場合、かけ放題プランがありますもんね。
こういう状況ですが、楽天モバイルが画期的なサービス「かけ放題」を開始しました。
これは現在楽天モバイルだけです。
楽天でんわというアプリを利用しますが、完全なかけ放題です。
月60分までとか、5分までの電話とか、そういう縛りがありません。
月額2380円をプラスすれば、完全なるかけ放題になるので、電話のヘビーユーザーにはかなりメリットがあります。
その他、5分までの電話なら何回でもかけ放題というプランもあります。
このプランは月額850円をプラスすれば利用できるようになります。
ちょっと電話する人にはこちらでもいいですね。
ほとんどの人が2-3分の電話で終わるという調査結果もありますので、ヘビーユーザーじゃないけど電話はよく使うという人はこのプランの方がお得かもしれません。
楽天でんわで電話料金を削減
かけ放題プランや5分までの電話かけ放題プランが嫌な場合でも、電話料金を安くする方法があります。
それは楽天でんわというアプリを利用する方法です。
このアプリを利用して電話すれば、20円/30秒が10円/30秒になります。半額ですね。
ほとんど電話は使用しないけど、たまーに使うという人はこれが一番お得だと思います。
口座振替やデビットカードが使える
普通の格安SIMの支払いはほぼクレジットカード1択になります。
クレカを持っていない人にとって、これはデメリットでした。
ですが楽天モバイルの場合、銀行口座振替が使えます。銀行口座を持っていない人はほぼいないですし、口座開設の審査で落ちるようなこともほぼないので、ほぼ全ての人に格安SIMを持てるチャンスが広がったといえます。
また、楽天銀行とスルガ銀行のデビットカードも利用可能です。
デビットカードとは、クレジットカードのような見た目ですが、利用した時にすぐに契約した銀行口座から引き落としされる仕組みのカードです。
クレカのように一回借金するような仕組みではないので、カードを作るときに審査はほぼありません。
このように、支払方法の幅が広がったので、クレカを持っていない人は使いたくない人にとってありがたいサービスになっています。
全プランで速度制限なし
以前は楽天モバイルも速度制限があったのですが、2017年3月1日に撤廃されました。
ですので3日間の間に利用しすぎて、翌日から200kbps以下の速度に制限されるというようなことがなくなりました。
速度制限されるとかなり辛いのでこれはありがたいですね。
ただし、月の容量を超えた場合は速度制限されます。5GBプランで、月の高速データ通信が5GBを越えたような場合です。これは当然ですね。
高速データ容量が余ったら翌月に繰り越し可能
これは最近他の格安SIMでもサービスとして増えてきていますが、楽天モバイルでもあります。
あまり使わない月ってありますもんね。余った通信容量を翌月に繰り越せるのはお得感があります。
また、繰り越したデータ容量は他の人とシェアすることも可能です。
家族や恋人、友人などでシェアすると喜ばれますし、自分が困った時にも助けてもらえますよね。
コミコミプランが安い
コミコミプランとは、スマホの本体とセットで音声通話SIMを購入し、5分間までならかけ放題にもなるというプランです。
2年縛りになってしまういうデメリットがありますが、長期で利用する予定であればトータルでだいぶ安くなるのでお得です。
その他のメリット
楽天モバイルにはメリットは沢山ありますが、細かいところまで書くと余計に分かりにくくなるので、ここに列挙しておきます。
・初月無料
・MNP転入の手続きは当日中に完了可能
・アプリを利用して高速と低速の通信を切替可能!通信量の節約ができる
・楽天カードで端末の分割払いをすると分割購入手数料が無しになる
・ドコモ回線と同じカバーエリアなので広範囲で使用できる
・サポートがしっかりしている
・楽天モバイルでは端末の割引額が大きく、種類も豊富
・最近通信速度が速くなってきている
楽天モバイルのデメリットや注意点は?
人気の楽天モバイルでもデメリットや注意点はあるので、予め把握しておきましょう。
縛り期間と違約金がある
データ通信SIMには利用期間の縛りはありませんが、通話SIMの場合には12ヶ月の縛りがあります。
SIMが届いた月を1ヶ月目とし、12ヶ月目までに解約したら違約金9800円が必要になります。
またメリットの方でも紹介したコミコミプランの場合は24ヶ月の縛りがあり、その期間内に解約したら12000円の違約金が必要になります。
SIMの枚数は追加できない
他のSIM会社だと30GBプランで契約して、SIMを4枚発行して、皆で30GBを使うという使い方ができるところもあったりします。
ですが楽天モバイルではそのようなプランはありません。
SIMは追加で発行できませんが、他の楽天モバイル利用者間で、余った通信量をシェアすることは可能です。
SIMの再発行手数料が少し高い
SIMの再発行手数料は3000円程度のところが多いですが、楽天モバイルでは4000円かかります。
SIMをなくすことはあまりないと思いますが、再発行は少し高めだと覚えておきましょう。
LINEの年齢認証ができない
これは楽天モバイルに限ったことではなく、通常の格安SIMではどれもできません。
唯一、LINEモバイルだけは年齢認証が可能です。
LINE認証できないと、ID検索ができないなどのデメリットがあります。
QRコードやふるふるなどを利用して友達追加することになります。
キャリアメールが使えない
これも楽天モバイルに限ったことではありませんが、格安SIMにすると、大手キャリア時代のキャリアメール(ドコモ、ソフトバンク、au)は使えなくなります。
格安SIMを利用している人はgmailやYahooメールなどのフリーメールを使用している人が多いです。
フリーメールはSIMを変えても使えるので、今後のためにアカウントを持っておいてもいいと思います。
その他のデメリット
・3G専用の端末が使えない
・サポートはしっかりしているが、利用者が多いせいか電話がつながりにくいことがよくある
大容量プランを利用する場合の注意点
楽天モバイルには20GBや30GBといった大容量のプランが用意されています。
ですが月額料金が結構高めなんですよね。(音声通話SIM:20GB 4750円、30GB 6150円)
安くするためには、楽天モバイル3.1GBとBIGLOBE WiMAX2+を合わせて持つという方法があります。
・楽天モバイル3.1GB(音声通話SIM:1600)
・BIGLOBE WiMAX2+(月100GB、3日で10GB、キャッシュバック適用時に月額2700円程度)
これで月額4300円程度になり、月に利用できるギガ数は跳ね上がります。
一度検討の余地はあるかと思います。
楽天モバイルの料金プランを確認しよう
楽天モバイルにはデータSIMとSMSありの050データSIM、そして音声通話SIMが用意されています。
SMSが必要かどうかはコチラをご覧ください。⇒格安SIMにSMS機能は必要?つけなかった場合のデメリット総まとめ
MNPを利用して楽天モバイルに転入する場合は、通話SIMになります。
大容量プランが用意されているという特徴はありますが、料金が他の格安SIMに比べて劇的に安いとか高いとかはありません。普通です。
どちらかというとサービス面でのメリットが大きいのが楽天モバイルの特徴です。
大手キャリアと比べてどれくらい安くなる?
楽天モバイルはドコモ回線なので、ドコモからの転入が多いと思います。ですのでドコモ利用時の料金と比較してみます。
大抵の人がかけ放題とspモードに入っていると思います。
【ドコモ】
・データMパック 5,000円
・かけ放題 2,700円
・spモード 300円
計 8,000円
これが大体の人の料金だと思います。これにスマホ端末の月割り分が上乗せされている人もいると思いますが、今回は純粋に利用料金だけで計算してみます。
【楽天モバイル1】
・通話SIM 5GBプラン 2,150円
・かけ放題 2,380円
計 4,530円
【楽天モバイル2】
・通話SIM 5GBプラン 2,150円
・5分までならかけ放題 850円
計 3,000円
このように全く同じ条件にしたとしても、月額3,500円ほど安くなります。
また5分までの電話かけ放題プランで十分足りる人もいると思います。そういう方は月額5,000円も安くなります。
1年で考えると60,000円。家族2人が乗り換えると年間12万円の節約になります。かなり大きいですね。
楽天モバイルの通信速度を測定してみた:実測データあり
関西の主要駅で通信速度を測定してみました。Speedtest.net(Ookla)を利用しています。
一般的に激遅になる12時を含めて、10時、12時、20時に測定しました。
縦軸の単位は「Mbps」です。
業界最速とも言われるUQモバイルと比較してみましたが、引けをとらない速度を計測しています。お昼時間でも速いのは驚きです。
以前はここまで速くなかったのですが、最近回線を強化しているような印象があります。
速度データだけでなく、体験的にも速いです。利用者が圧倒的に多い楽天モバイルでこの速度は凄いですね。
楽天モバイルを実際に使ってみた感想
楽天モバイルを利用していて、格安SIMを使っているという感覚があまりありません。
つまりほとんど困ることがないということです。
以前はお昼に速度が遅いなぁと感じていましたが、今はそれもありません。非常に快適です。
もともとフリーメールを利用していたので、キャリアメールが使えなくなっても特にデメリットにもなりませんでした。
唯一デメリットをあげるなら、LINEのID検索ができないという事です。QRコードを利用すればいいんですが、若干面倒ですね。
でもそれ以上にメリットの方が大きいです。
私の場合、楽天市場のヘビーユーザーなのでポイントが5%になる(楽天カード使用時)というのはかなりメリットがあります。
通話も安いですし、サービス面での充実度的にもかなり良いと思います。
楽天モバイルはどんな人におすすめ?
・楽天のサービスをよく使う人(ポイントがかなり貯まるのでお得)
・クレジットカードを持っていない人(口座振替ができる数少ない格安SIMなのでメリットあり)
・電話のヘビーユーザー(かけ放題を利用したいなら楽天モバイルの一択)
どんな人には必要ない?
・すぐに電話サポートが必要で、すぐに繋がらなければ嫌な人
・LINEの年齢認証が絶対必要な人
・3G専用端末を使う人
楽天モバイルで購入できる端末一覧
・HUAWEI P10 lite
・HUAWEI P10
・HUAWEI P10 Plus
・HUAWEI nova
・HUAWEI nova lite
・ZenFone 3 MAX
・ZenFone 3
・HUAWEI Mate 9
・honor 8
・AQUOS SH-M04
・arrows M03
・AQUOS mini SH-M03
・ZTE BLADE E01
・HUAWEI P9 lite
・ZenFone Go
・AQUOS SH-RM02
・ZenFone 3 Laser
・ZTE AXON 7
・ZenFone MAX
・ZenFone 3 Ultra
楽天モバイルで使用できるiPhone一覧
ドコモで契約したiPhoneならそのまま使えます
・iPhone7(SIMフリー/ドコモ版)
・iPhoneSE(SIMフリー/ドコモ版)
・iPhone 6s / iPhone 6s Plus (SIMフリー/ドコモ版)
・iPhone 6 / iPhone 6 Plus (SIMフリー版/docomo版)
・iPhone5s(SIMフリー/ドコモ版)
・iPhone5c(SIMフリー/ドコモ版)
・iPhone 5(SIMフリー)
まとめ
楽天モバイルを1年以上利用してきましたが、欠点という欠点はない気がします。
楽天市場のポイントが5%になる(楽天カード使用時)のはめちゃくちゃメリット。それだけで下手すると楽天モバイルの月額料金をまかなえたりします。
私の周りにも楽天モバイルを使用している人が多いですが、ほとんど悪評を聞くことはないです。
それくらいバランスがとれているという事だと思います。
このまま数年大手キャリアを利用し続ければ、節約のチャンスを逃してしまうので、もし乗り換えを考えているなら気合を入れてやってみるといいですよ。
特に難しいことはありません。