Y!mobile(ワイモバイル)は大手キャリアの1つであるソフトバンクのサブブランドです。
格安SIMと同じくらい安いにも関わらず、キャリアと同じくらい通信速度が速いのが特徴です。家族割があることや実店舗を持っているなど、サービス面についても格安SIMより充実しています。
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Y!mobileは格安SIMではない?!
Y!mobile(ワイモバイル)を格安SIMだと思っている人も多いかもしれませんが、厳密に言うとY!mobileは格安SIMではありません。
格安SIMは自社では通信設備を持たず、ドコモやauといった大手キャリアから回線をレンタルしてサービスを提供しています。
それに対して、Y!mobileはソフトバンクのサブブランドであり、キャリアから回線をレンタルするのではなく、自社で回線を持っています。
したがってY!mobileは格安SIMというよりも「第4のキャリア」と言ったほうが正しいです。
Y!mobileの9個のおすすめポイント(メリット)
通話、データ通信はソフトバンクと同じ回線なのに格安で利用できる
Y!mobile最大のメリットともいえるのがソフトバンクと同じ回線にも関わらず格安で利用できることです。
他の格安SIMは大手キャリアから回線を借りているので利用できる回線数に限りがあり、大手キャリアと比べると通信速度は劣ります。
ワイモバイルは格安ですが独自の自社回線を利用するので通信速度が速く安定しています。大手キャリアと比べても遜色のないクオリティなので、通信速度を重視するならY!mobileは有力な選択肢の1つになるでしょう。
また、ソフトバンクが提供する公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」も無料で利用できます。
格安SIMにはみられないY!mobileショップという実店舗が全国各地にある
Y!mobileは「Y!mobileショップ」という実店舗を全国各地に展開しています。
格安SIMの場合はコストを削減するために実店舗を持たないことが多いです。そのためサポートは電話やメールだけになり、初めてスマホを使う人だと不安になることがあります。
ワイモバイルなら電話やメールはもちろん、全国のY!mobileショップで対面によるサポートを受けられます。分からないことを直接スタッフに相談できるので、初心者でも安心です。
Yahoo! Japan提携によるサービスを受けられる
Y!mobileの電話番号とYahoo! Japan IDを連携すると、さまざまなサービスが受けられます。
もっともお得なのは「Yahoo!プレミアム for Y!mobile」でしょう。通常なら月額462円の会員費がかかりますが、Y!mobileを利用していれば無料でYahoo!プレミアムを利用できます。
Yahoo!プレミアムに加入することでヤフオクへの出品が可能になったり、スポナビライブが500円オフで利用出来たりします。また、Yahoo!ショッピングでお買い物をした際にもらえるTポイントがいつでも5倍になります。
「パケットマイレージ」はワイモバイルのスマホやタブレットからYahoo! Japanのサービスを使う際にマイルが貯まるサービスです。貯まったマイルに応じて翌月のデータ容量の追加料金が無料になります。
普段からYahoo! Japanのサービスを利用している人なら、よりお得になりますね。
10分以内の通話なら何回かけても無料
Y!mobileのスマホプランには標準で10分かけ放題がついています。
他社と違い、専用の通話アプリを利用しなくていいのも手軽ですね。
月額1,000円で完全無制限にかけ放題の「スーパーだれとでも定額」
電話をたくさんする人だと、10分では足りないという人もいるでしょう。
そういった人におすすめなのが有料オプションの「スーパーだれとでも定額」です。
月額1,000円で通話時間・回数ともに無制限にかけ放題になります。
格安SIMでは完全無制限のかけ放題はほとんどなく、あったとしても高額です。1,000円で大手キャリアと同じかけ放題が利用できるのはかなりお得です。
家族割引を受けられる
Y!mobileには家族割が用意されており、2回線目以降は最大9回線まで月額料金が500円割引されます。
格安SIMでは家族割がないものがほとんどなので、大手キャリア以外で家族割があるY!mobileは貴重です。
プラン変更が毎月できる
Y!mobileでは毎月プラン変更ができます。
料金もかからないので、利用状況や翌月の予定に合わせてこまめに変更することが可能です。
データ容量をシェアできる
Y!mobileでは最大3枚のSIMカードを追加し、データ容量をシェアすることができます。
メインのスマホだけでなくサブ端末やタブレットでもY!mobileを利用したい人におすすめです。
割引キャンペーンが豊富
Y!mobileはキャリア同様にSIMカードとスマホをセットで販売しているので、割引キャンペーンが豊富です。
ワイモバイルの注意点やデメリットについて
「スマホプラン」は2年間「データプラン」は3年間の契約期間の縛りがある
Y!mobileのプランは大手キャリアと同じく2または3年間の契約期間の縛りがあります。
格安SIMの場合は半年~1年ほどの最低利用期間があり、それを過ぎればいつ解約しても違約金がかかりません。
一般的な格安SIMの最低利用期間より長く、しかも解約の申し出がない場合は2年もしくは3年単位でさらに自動更新されてしまいます。
Softbankから乗り換える際はスマホプラン割引が適用されない
割引キャンペーンが豊富なのがY!mobileのメリットの1つでしたが、そのうち「スマホプラン割」についてはソフトバンクからMNPで乗り換えると適用されません。
Y!mobileはソフトバンクのサブブランドなので、ドコモやauからワイモバイルに乗り換えてくれるのは良くても、ソフトバンクからY!mobileに乗り換えられるのは困ります。
ソフトバンクからY!mobileへの顧客の流出を防ぐために、割引が適用されない仕組みになっています。
余ったデータを繰り越せない
Y!mobileでは余ったデータ容量を繰り越せません。
毎回データ通信量を使い切るような人だと問題ありませんが、頻繁に余ってしまうという人は損をするので気をつけましょう。
スマホ端末の種類が三大キャリアと比較すると少ない
Y!mobileではSIMカードとスマホのセットを取り扱っていますが、大手キャリアと比べると端末の種類が少ないです。
ラインナップはiPhoneが1種類、Androidが10種類と少なめです。
Android端末についてはソフトバンクで販売された端末をY!mobile用にアレンジしたものが多く、キャリアの最新端末よりも古くて性能も劣ります。
ドコモなどには及ばないソフトバンクの通信品質
Y!mobileは自社で保有しているソフトバンク回線を利用します。そのため格安SIMと比べると速度が速く、回線が混みやすいお昼でも安定した速度がでます。
しかし、大手キャリアであるドコモ・auと比べるとソフトバンク回線は劣ります。
現在ドコモおよびauを利用しているユーザーはワイモバイルに乗り換えたら速度は遅く感じるかもしれません。
サポート面が三大キャリアに比べると弱い
Y!mobileは全国に実店舗を持つので、格安SIMよりも手厚いサポートを受けられます。とはいえ、やはり大手キャリアと比べた場合には劣ります。
とくに電話による問い合わせの評判が悪いです。大手キャリアの場合は無料のフリーダイアルを用意していますが、Y!mobileの場合は有料のナビダイアルしかありません。
しかも問合せ対応が悪く、電話がつながらなかったり、質問をしたのに何分も待たされたりといったこともあるようです。
ただし、こういった評判は格安SIMでもよくあることなので、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
速度制限にかかると128kbpsにまで通信速度が落ちる
Y!mobileでは、プランごとに決められた月間データ通信量を越える通信を行った場合は速度制限がかかります。
2年後はデータ量が半減、料金も割高になる
Y!mobileの料金プランは契約してから1年間はお得ですが、1年経過すると割引が切れて月額料金が1,000円高くなります。
通信速度へのこだわりがないなら、Y!mobileは2年経過したら解約し、別の格安SIMに移る方がいいかもしれません。
Y!mobileの通信速度について
Y!mobileの通信速度は速く、回線が混雑しやすい時間帯でも安定しています。
格安SIMではお昼や夕方になると使い物にならないこともありますが、Y!mobileならそういった時間帯でも快適に利用できます。
大手キャリアであるドコモやauには敵わないものの、格安SIMと同じくらいの安さでソフトバンクと同じお回線を利用できるのはやはりお得です。
携帯代金を抑えつつ、通信速度も重視したいならY!mobileがもっともおすすめです。
Y!mobileのスマホプランの月額料金と割引
プラン名 | データ通信量 | 月額料金 | 契約期間 |
スマホプランS | 1GB | 2,980円 | 2年 |
スマホベーシックプランS | 1GB | 5,480円 | なし |
スマホプランM | 3GB | 3,980円 | 2年 |
スマホベーシックプランM | 3GB | 6,480円 | なし |
スマホプランL | 7GB | 5,980円 | 2年 |
スマホベーシックプランL | 7GB | 8,480円 | なし |
スマホプランS/M/Lはワンキュッパ割により、12ヶ月の間月額料金が1,000円割引されます。
また、スマホプランS/M/Lは契約から2年間は月間のデータ通信量が2倍になる「データ容量2倍オプション」が無料で使えるので、実質データ容量が2倍になります。
スマホベーシックプランは契約期間の縛りがないプランですが、割引が利用できませんし、月額料金が割高なので選ぶメリットはないでしょう。
その他にかかる費用や手数料
契約事務手数料 | 3,000円 |
機種変更手数料 | 3,000円 |
契約変更時の手数料 | 3,000円 |
MNP転出手数料 | 契約から6ヶ月目以内:6,000円
7ヶ月目以降:3,000円 |
電話番号変更手数料 | 3,000円 |
譲渡手数料 | 3,000円 |
USIMカード再発行手数料 | 3,000円 |
SIMロック解除手数料 | 3,000円(My Y!mobileからの手続きは無料) |
Y!mobileのiPhoneについてのQ&A
Y!mobileでiPhoneは買えるの?
Y!mobileでもiPhoneを購入することが可能です。
ただし、Y!mobileで取り扱っているiPhoneはiPhone SEだけなので、他のiPhoneを利用したい人は別途SIMフリー版を購入する必要があります。
ソフトバンクのiPhoneはそのまま使えるの?
Y!mobileはソフトバンクのサブブランドですが、ソフトバンクのiPhoneをそのまま使うことはできません。
iPhone 6s以降であれば、SIMロック解除をすることで利用できます。
Y!mobileで利用できるiPhoneは?
Y!mobileで利用できるiPhoneは以下の通りです。
・SIMフリー版:iPhone 5s / 6 / 6s / 6s Plus / SE / 7 / 7 Plus/ 8 /8 Plus
・ソフトバンク版:iPhone 6s / 6s Plus
・Y!mobile版:iPhone 5s / SE (Y!mobile版5sは販売終了)
これらのiPhoneはY!mobile公式で動作確認がされています。
ソフトバンク版のiPhone 7 / 7 Plusや、SIMロック解除したドコモ版およびau版iPhoneも利用できる可能性は高いですが、動作確認がされていないので使用は自己責任になります。
SIMフリーのiPhoneXもこれまで同様使える可能は高いですが、2017年10月の時点ではまだ動作確認は行われていません。
そのうち行われると思いますので、動作確認一覧を見ておきましょう。
⇒Y!mobleでiPhone8やiPhoneXを使う方法|ソフトバンクよりどれだけ安くなる?
iPhoneのテザリングは使えるの?
Y!mobile版およびSIMフリー版のiPhoneであればテザリングが可能です。
Y!mobileはインターネットから申込むのがおすすめ
Y!mobileはインターネットもしくは実店舗から申し込みができますが、基本的にはインターネットから申し込むのがおすすめです。
インターネットからなら24時間いつでも申し込みができますし、待ち時間もないので、時間がないサラリーマンなどでも申し込みがしやすいです。
また、インターネット申し込み限定のキャンペーンが実施されることもあります。
ただし、初心者などで店員さんと相談しながら決めたい人は実店舗のほうが良いでしょう。
Y!mobileで購入できる格安スマホ
Y!mobileで購入できる格安スマホは以下の通りです。
・iPhone SE
・Android One X1
・Android One S2
・Android One S1
・507SH,Android One
・Nexus 6P
・DIGNO E
・AQUOS CRYSTAL Y2
・Nexus 5X
・LUMIERE
・AQUOS Xx-Y
まとめ
Y!mobileは自社回線を保有する「第四のキャリア」と呼べる存在です。
ソフトバンクの回線を利用しており、キャリア並みの通信速度を実現しているにも関わらず、格安SIMに近い価格で利用できます。
大手キャリアから回線をレンタルしている格安SIMは通信速度が遅く、とくにお昼や夕方など回線が混雑しやすい時間帯は速度が大幅に低下します。
Y!mobileは自社回線を利用するので通信速度が速いですし、回線が混雑する時間帯でも安定した速度がでます。
通信速度を重視するなら、Y!mobileがおすすめです。