IIJmioは株式会社インターネットイニシアティブが運営している格安SIMです。
最大10枚のSIMカードが使える「ファミリーシェアプラン」や家族間の通話料が20%引きになる「ファミリー通話割引」など、家族向けのサービスも充実しています。
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- 1 IIJmioの特徴やメリットについて
- 1.1 IIJmioは業界大手で信頼性も高く、シェアランキングでも常に上位
- 1.2 回線品質が高くユーザー数が増えても比較的安定した通信速度を維持している
- 1.3 タイプD(ドコモ)・タイプA(au)のSIMカードを選べる
- 1.4 高速・低速通信の切り替えが専用アプリでできる
- 1.5 バースト転送機能を搭載で低速通信時でも快適
- 1.6 月額制の「データオプション」で大容量のデータ通信が可能
- 1.7 データ容量が足りなくなったときは追加クーポンで容量の追加購入が可能
- 1.8 余ったデータ容量は翌月に繰越が可能
- 1.9 「ファミリーシェアプラン」は最大10枚のSIMカードで10GBの容量を共有できる
- 1.10 音声通話をお得に利用できるサービスが豊富
- 1.11 プランの変更が無料でできる
- 1.12 持込のスマホも安心して使えるオプション「つながる端末保証」
- 1.13 IIJmioでもiPhoneの使用が可能
- 1.14 その他の特徴やメリット
- 2 IIJmioの注意点やデメリットについて
- 3 IIJmioの通信速度を測定してみた(実測データあり)
- 4 IIJmioのプランやオプションサービス
- 5 こんな人にIIJmioはおすすめ!
- 6 IIJmioを選ばない方がいいのはこんな人
- 7 まとめ
IIJmioの特徴やメリットについて
IIJmioは業界大手で信頼性も高く、シェアランキングでも常に上位
IIJmioを手掛ける株式会社インターネットイニシアティブは日本で最初に商用サービスを開始したプロバイダとして知られる業界最大手です。
IIJmioは現在のように格安SIMが一般的になる前からサービスを開始しており、老舗と呼ばれる存在です。
回線品質が高くユーザー数が増えても比較的安定した通信速度を維持している
IIJmioは業界大手ということもあり、格安SIMでありながら回線品質が高いです。
他の格安SIMではサービス開始直後だけ通信速度が速く、ユーザー数が増えてくると回線が混雑して速度が低下するといったことが良く起こります。
IIJmioは定期的に設備投資を行い、回線品質の高さを保っているので、ユーザー数が増加しても比較的安定した速度を維持しています。
タイプD(ドコモ)・タイプA(au)のSIMカードを選べる
IIJmioはドコモとauの2つの回線に対応しています。
タイプD:ドコモ回線
タイプA:au回線
一般的な格安SIMは1つのキャリアから回線を借りていますが、IIJmioは上記の2つの回線があり、自分の好きなほうを選べます。
高速・低速通信の切り替えが専用アプリでできる
IIJmioは高速通信と低速通信を好きな時に切り替えることができます。切り替えは専用アプリ「IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)」からワンタッチで可能です。
IIJmioクーポンスイッチは他にもデータ容量の残量確認やiOSの構成プロファイルのインストールといったことができます。
バースト転送機能を搭載で低速通信時でも快適
(出典:IIJmio)
IIJmioは低速時でも最初の読み込みだけ高速通信を利用する「バースト転送機能」に対応しています。
低速時でもSNSやテキスト中心のWebサイトくらいであれば高速通信時と同じくらい快適に利用できます。
月額制の「データオプション」で大容量のデータ通信が可能
IIJmioの料金プランでは最大10GBの容量しか用意されていません。
しかし、月額制の「データオプション」を使えば、毎月の容量に20GBもしくは30GBがプラスされるので、大容量プランと変わりなく使えます。
データ容量が足りなくなったときは追加クーポンで容量の追加購入が可能
IIJmioではプランによって毎月のデータ通信量が決まっていますが、足りなくなった時は追加クーポンで容量の追加購入ができます。
追加クーポンはオンラインでチャージするか、コンビニや家電量販店でクーポンカードを購入することで利用できます。
余ったデータ容量は翌月に繰越が可能
IIJmioでは余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができます。
「ファミリーシェアプラン」は最大10枚のSIMカードで10GBの容量を共有できる
IIJmioのプランでもっともデータ容量が多い「ファミリーシェアプラン」は最大10枚(音声通話SIMは最大5枚)のSIMカードで10GBの容量をシェアすることができます。
データオプションを使えば最大40GBのデータ容量を利用できるので、家族全員で乗り換える場合も安心ですね。
音声通話をお得に利用できるサービスが豊富
最近では格安SIMでも音声通話をお得に利用できるサービスが増えていますが、IIJmioは他社よりもさらにお得になります。
専用アプリ「みおふぉんダイアル」で通話料が半額
IIJmioには専用通話アプリ「みおふぉんダイアル」が用意されています。
みおふぉんダイアル経由で通話をすることで、通常20円/30秒の通話料が半額の10円/30秒になります。
同一名義の家族間は20%割引
IIJmioでは家族で利用する人向けに「ファミリー通話割引」が用意されています。
同一名義の家族間で通話をすると、通話料が通常20円/30秒から20%引きになり、16円/30秒で利用できます。
さきほどの「みおふぉんダイアル」と併用することができ、その場合は通常料金の60%割引の8円/30秒で通話ができます。
電話をよくかける人におすすめの「通話定額オプション」は2種類
IIJmioでは電話をよくかける人向けに「10分かけ放題」と「3分かけ放題」の2つの通話定額オプションが用意されています。
10分かけ放題は月額830円で1回10分までの通話が、3分かけ放題は月額600円で1回3分までの通話が、それぞれ無制限にかけ放題になるオプションです。
同一名義間の通話なら、料金はそのままで10分かけ放題は30分に、3分かけ放題は10分に、それぞれ無料時間が伸びます。
プランの変更が無料でできる
IIJmioではプランの変更が無料で出来ます。マイページからいつでも申し込めるので、プラン変更の手続きがしやすいです。
ただし、毎月末日はプラン変更の申し込みができないので気を付けましょう。
持込のスマホも安心して使えるオプション「つながる端末保証」
IIJmioでは端末保証オプションが2つ用意されています。
そのうちの1つである「つながる端末補償」はSIMフリースマホやキャリア端末など、持ち込みのスマホも保証してくれます。
IIJmioでもiPhoneの使用が可能
IIJmioでもiPhoneが利用できます。
セット販売は扱っていませんが、SIMフリー版のiPhoneを購入すれば利用できますし、キャリアのiPhoneも使えます。
iOSのバージョンアップ時の動作確認が速く、正確に実施して報告してくれるので、最新のiPhoneをいち早く使いたい人にもおすすめです。
ただし、キャリアのiPhoneの場合はSIMロック解除が必要になることもあります。
その他の特徴やメリット
IIJmioではその他にもたくさんの特徴やメリットがあります。
・POIが2つあり、通信障害に強い
・メールboxの容量、保存無期限のメールアドレス(@iijmio-mail.jp)がもらえる
・mio光とセットで毎月600円の割引を受けられる
・SIMの再発行の手数料が他社と比較して安い
・スマホセット購入で最新端末がリーズナブルな価格で購入できる
IIJmioの注意点やデメリットについて
料金プランの選択肢が少ない
IIJmioの料金プランは3GB、6GB、10GBの3種類の容量しかありません。
データオプションを使えば20GBもしくは30GBの容量を追加で利用できますが、それでも選択肢が少ないです。
ファミリーシェアプランの回線は同一名義で組む必要がある
IIJmioのファミリーシェアプランの回線を家族で利用する場合は、すべてを同一名義で組む必要があります。
別の名義での契約や、あとから名義を変更してファミリーシェアプランを組むといったことはできません。
大手キャリアからMNP転入でファミリーシェアプランを契約する場合は、転入元のキャリアで名義を統一しておく必要があるので気を付けましょう。
多くのユーザーが一斉に通信するお昼休みなどの時間帯はつながりにくいこともある
IIJmioは比較的安定した通信速度が出るのがメリットですが、お昼や夕方など回線が混雑しやすい時間帯になると通信速度が低下します。
これは格安SIM全般に言える問題であり、IIJmioだけが遅くなるわけではありませんが、回線が混雑する時間帯は動画視聴やゲームをするのは厳しいでしょう。
音声通話SIMには1年間の最低利用期間がある
IIJmioの音声通話SIMには1年間の最低利用期間が設定されています。
1年以内に解約すると最大で11,000円という高額な契約解除料がかかるので気を付けましょう。
3日間の通信速度制限がある
IIJmioでは低速通信時に3日間で366MB以上のデータ通信を行うと、速度制限がかかります。
また、タイプAに限り高速通信時に3日間で6GB以上のデータ通信を行っても制限がかかります。
低速時は最大200kbpsの速度しかでないため、3日間で366MB以上使うことは少ないかもしれませんが、低速時に速度制限にかかるとさらに通信速度が遅くなるのでとくに注意してください。
タイプAでauの端末を使う際はSIMロック解除が必要
タイプDでドコモの端末を使う際は、SIMロック解除をせずそのまま使えます。
IIJmioのタイプAではau 4G LTEで通話ができる「au VoLTE」に対応した「VoLTE SIM」を利用します。
VoLTE SIMはVoLTEに対応したau端末でしか使えず、VoLTE対応端末はSIMロック解除しないと他社のSIMカードが使えません。
テザリングが使用できない端末もある
IIJmioはテザリングが無料で利用できます。ただし、プランによっては利用できない端末もあります。
テザリングを利用する場合はプランごとに利用できる端末・利用できない端末をしっかり確認しておきましょう。
その他の注意点とデメリット
IIJmioのその他の注意点とデメリットには以下のようなものがあります。
・キャリアメールが使えなくなる
・ドコモの回線の通信速度は遅い傾向がある
IIJmioの通信速度を測定してみた(実測データあり)
Speedtest.net(Ookla)のアプリを利用して速度データを取得しました。
IIJmio タイプD(ドコモ回線)の速度データ
縦軸の単位はMbpsです。速度を表しています。
またWEBや動画などの閲覧は「下り(ダウンロード)」の方になります。上りは逆に送信する方です。
ですので基本的には下りを参考にすれば問題ありません。
IIJmio docomo | 10時 | 12時 | 20時 |
ダウンロードMbps | 27.22 | 0.50 | 21.94 |
アップロードMbps | 10.68 | 12.00 | 14.06 |
やはりお昼時間にはどうしても下がってしまいますね。
だいたい5Mbpsあれば大抵のことはできると言われていますので、お昼以外は問題なく通信できます。
IIJmio タイプA(au回線)の速度データ
IIJmio au | 10時 | 12時 | 20時 |
ダウンロードMbps | 10.90 | 0.46 | 1.68 |
アップロードMbps | 8.79 | 11.38 | 7.39 |
au回線の方はドコモ回線に比べて夜も遅めになっています。
このあたりは毎月ばらつきがありますが、だいたい似たような傾向があります。
今お使いの端末や、必要な速度を考慮してどちらの回線にするか決める必要がありますね。
IIJmioとUQモバイルの速度を比較
UQモバイルといえば業界最速レベルの通信速度です。
どのくらいの差があるのか比較してみました。
ダウンロードMbps | 10時 | 12時 | 20時 |
IIJmio docomo | 27.22 | 0.50 | 21.94 |
IIJmio au | 10.90 | 0.46 | 1.68 |
UQモバイル | 91.07 | 39.54 | 72.25 |
やはり最速レベルと比較するとどうしても速度は遅くなりますね。
格安SIMに速度を求めるのか、サービスを求めるのか、価格を求めるのかで選ぶ会社が変わってきます。
IIJmioのプランやオプションサービス
料金プラン
タイプD
プラン名 | 月額料金 | ||
データSIM | SMS付き | 音声SIM | |
3GBミニマムスタートプラン | 900円 | 1,040円 | 1,600円 |
6GB ライトスタートプラン | 1,520円 | 1,660円 | 2,220円 |
10GB ファミリーシェアプラン | 2,560円 | 2,700円 | 3,260円 |
タイプA
プラン名 | 月額料金 | |
SMS付き | 音声SIM | |
3GBミニマムスタートプラン | 900円 | 1,600円 |
6GB ライトスタートプラン | 1,520円 | 2,220円 |
10GB ファミリーシェアプラン | 2,560円 | 3,260円 |
タイプDとタイプAの違いは?
タイプAはSMSが無料で使える
タイプDとタイプAの料金を比較すると、SMSの利用料が異なります。
タイプDのデータ通信SIMでSMSを利用する場合は+140円のSMS付きデータ通信SIMを選ぶ必要があります。
しかし、タイプAではSMSが無料なのでタイプDのデータ通信SIMと同じ料金でSMS付きデータ通信SIMが利用できます。
テザリングの対応状況が異なる
タイプDとタイプAではテザリングの対応状況が異なります。
タイプDの場合はiPhoneであればSIMフリー版およびすべてのキャリア版でテザリングができます。
AndroidはSIMフリー端末についてはテザリングができますが、キャリア版はいずれも利用できません。
一方のタイプAは逆で、AndroidであればSIMフリー版およびすべてのキャリア版でテザリングができますが、iPhoneの場合はすべての端末でテザリングができません。
使用可能な端末が異なる
タイプDとタイプAでは利用できる端末も異なります。
タイプDはドコモの端末とSIMフリー端末が使えます。auおよびソフトバンクの端末もSIMロック解除をすれば使えますが、対応周波数帯が違うため電波が掴みづらくなる可能性があります。
タイプAはSIMロック解除したauのVoLTE端末か、SIMフリー端末が使えます。ただし、SIMフリー端末の多くはau回線に対応していないので使えないことが多いです。
auの端末のうち、タイプAで利用可能なスマホは以下の通りです。
(すべてSIMロック解除が必要)
・iPhone 6s / 6s Plus / SE / 7 / 7 Plus
・Xperia Z4 SOV31
・AQUOS SERIE mini SHV33、
・Galaxy A8 SCV32
・isai vivid LGV32
・HTC J butterfly HTV31
・URBANO V02
・TORQUE G02
・DIGNO rafre KYV36
・Qua phone
VoLTE対応端末は他にもありますが、IIJmio公式で動作確認がされているのは以上になります。
動作確認済みでない端末の使用は自己責任になります。
IIJmioプリペイドパックがある
IIJmioプリペイドパックは契約なしですぐに利用できる使い切りのSIMパッケージです。
料金は3,791円で、データ容量は2GB、有効期限は開通手続きを行ってから3ヶ月です。
使い切ってもクーポンカードでチャージすれば継続利用ができますし、月額料金プランにアップグレードすることも可能です。
アップグレードの際には394円のSIMカード発行手数料はかかりますが、初期費用3,000円は無料になります。
契約なしで手軽に利用できるので、格安SIMを試してみたい人や、旅行や出張の時など必要な時だけ使いたい人におすすめです。
オプションサービスと料金
オプション | 月額料金 |
留守番電話 | 300円 |
キャッチフォン | 200円 |
誰とでも3分&家族と10分 | 600円 |
誰とでも10分&家族と30分 | 830円 |
SMSオプション | 140円(タイプDのみ) |
追加クーポン | 200円/100MB |
クーポンカード | 500MB/1500円、2GB/3,000円 |
みまもりパック | 500円(最大2ヶ月無料) |
迷惑防止パック | 500円(最大2ヶ月無料) |
ウイルスバスターモバイル月額版 | 250円(最大2ヶ月無料) |
iフィルター for マルチデバイス | 360円(最大2ヶ月無料) |
トビラフォン for Android | 300円(最大2ヶ月無料) |
クラウドバックアップ AOS Cloud | 500円(最大2ヶ月無料) |
Smart・Checker | 350円(最大2ヶ月無料) |
端末補償 | 380円(最大2ヶ月無料) |
つながる端末保証 | 500円(最大2ヶ月無料) |
タブホ | 500円(最大2ヶ月無料) |
SMART USEN | 490円(最大2ヶ月無料) |
music.jp | 400円(最大2ヶ月無料) |
日経ビジネス DIGTAL | 2,500円(最大2ヶ月無料) |
その他の手数料や費用
初期費用 | 3,000円 |
SIMカード発行手数料 | タイプD:394円 タイプA:406円 |
追加SIM利用料 | 400円/月 |
SIMカード再発行 | 2,000円/枚 |
SIMカードサイズ変更 | |
SIMカード交換 | |
SIMカード追加 | |
SIMカードタイプ変更 | |
プランをまとめる | 2,000円 |
MNP転出 | 3,000円 |
契約解除料(音声SIM) | (12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円 |
こんな人にIIJmioはおすすめ!
家族でお得に格安SIMを使いたい人
IIJmioには家族で利用する人向けのサービスが多数用意されています。
ファミリーシェアプランなら最大10枚までSIMカードを追加できるのでよほど大家族でない限りは家族全員をカバーできます。
データオプションを使えば最大で40GBという大容量のデータ通信が利用できるので安心です。
通話に関しても、みおふぉんダイアルとファミリー通話割引を併用すれば通常の60%引きで通話ができますし、通話かけ放題は10分が30分に、3分が10分に延びます。
IIJmioを選ばない方がいいのはこんな人
低速通信をたくさん使いたい人
IIJmioは専用アプリで簡単に高速通信と低速通信を切り替えられるので、低速通信をたくさん使いたい人に向いているように見えます。
しかし、低速時は3日間で366MB以上使うと速度制限にかかってしまいます。いくら低速でもラジオや音楽配信サービスなどをずっと使っていれば366MBなら越える可能性があります。
したがって低速通信をたくさん使いたい人にはあまり向いていません。低速通信をたくさん使いたいなら、低速通信時に速度制限がない格安SIMを選びましょう。
まとめ
IIJmioは業界最大手の格安SIMの1つで、サービス内容が充実しています。その中でもとくに優れているのが家族向けのサービスです。
ファミリーシェアプランは最大10枚のSIMカードを追加できるので、家族全員で乗り換えることも可能です。
音声通話も家族間なら通話料が安くなりますし、定額オプションを使っている場合は無料通話時間が延長されます。
家族でお得に格安SIMを利用したいならIIJmioがおすすめです。