楽天モバイルを海外で使う場合は国際ローミングか楽天モバイル 海外SIMを使うことになります。国際ローミングと海外SIMにはどういった違いがあり、どのように使い分ければよいのでしょうか。
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楽天モバイルは海外でも使える!
日本国内でお得にスマホが使える楽天モバイルですが、海外でも使うことができます。
国際ローミングも海外SIMも楽天モバイルを海外で使うためのサービスですが、内容は大きく違います。
国際ローミングとは?使い方や設定など解説
国際ローミングは、海外でも今使っているスマホで電話やメール、インターネットができるようになるサービスです。
楽天モバイルでは通話SIM専用の無料オプションとして国際ローミングサービスが利用できます。
国際ローミングの申し込み方法と設定
国際ローミングは楽天モバイルの会員専用ページ「メンバーズステーション」から申し込めます。
「音声付加サービス」を選択し、「国際ローミングサービス」の「申し込む」にチェックを入れて確認画面に行き、申し込みます。これで国際ローミングを使えるようになります。
国際ローミングを使う際は現地に到着後、端末側の設定からローミング機能を有効にする必要があります。
Androidの場合は「設定」→「その他」→「モバイルネットワーク」の「データローミング」を選択することで有効になります。機種によって設定方法が異なることがありますが、おおむね同じです。
iPhoneの場合は「設定」→「モバイルデータ通信」→「ローミング」からオン/オフを切り替えられます。
国際ローミング利用時の3つの注意点
国際ローミング中はデータ通信ができない
楽天モバイルでは国際ローミング中に利用できるのは音声通話とSMSのみで、データ通信はできません。
海外でもインターネットを使いたい場合は後述する海外SIMを利用するか、現地の無料Wi-Fiを利用する、ルーターをレンタルするといった対策が必要になります。
通話料が高額になる可能性がある
国際ローミング中は滞在している国の通話料が、通話をするたびにかかります。
楽天モバイルにはかけ放題オプションが用意されていますが、いずれも対象は国内通話のみなので、ローミング中の電話には適用されません。
国際ローミング中は着信時も料金がかかる
普段電話をする際は、通話を発信した側のみ通話料がかかります。ところが、国際ローミング中は着信時も同様に通話料がかかります。
電話を発信する際はもちろん、着信を受けた際にも長電話をしないように気を付けましょう。
楽天モバイルの海外SIMとは?使い方や設定など
楽天モバイルは国際ローミングを使うことで海外でも使えるということでした。
しかし、楽天モバイルの国際ローミングは通話SIMでしか使えませんし、利用できるのは音声通話とSMSのみでデータ通信を使うことができません。
データSIMを契約している人や海外でもインターネットを利用したい人は楽天モバイルの海外用サービス「楽天モバイル 海外SIM」を利用しましょう。
楽天モバイル 海外SIMの特徴
「楽天モバイル 海外SIM」は通常の格安SIMサービスとは異なり、あらかじめ料金をチャージして使う前払い方式です。
しかも音声通話だけでなく、データ通信も可能です。海外でもインターネットを使いたい場合は国際ローミングではなく海外SIMを使う必要があります。
さらに、楽天モバイル 海外SIMでは1ヶ月1,272円で日本の携帯電話番号がそのまま使える「日本番号」というオプションが使えます。
通常、海外で日本からの電話を着信すると高額な国際電話料金がかかります。
しかし、日本番号を購入することで日本からの着信料が安くなり、しかも転送設定をすれば日本で使っている携帯電話番号がそのまま利用可能です。
楽天モバイル 海外SIMの使い方
SIMを購入する
楽天モバイル 海外SIMを利用するには、初めにSIMカードを購入する必要があります。SIMカード料金は3,000円です。
楽天モバイル 海外SIMは楽天モバイル楽天市場店のほか、楽天モバイルの各店舗や家電量販店、コンビニなどで購入できます。
SIMをアクティベーションする
SIMカードを購入したら、SIM番号を登録(アクティベーション)します。
専用アプリ「楽天モバイル海外SIM」または楽天モバイル 海外SIMポータルサイトにログインし、SIMカードに記載されている番号を入力して楽天会員アカウントと紐づけます。
なお、楽天会員になっていない場合はあらかじめ会員登録をしておきましょう。
ANP設定を行う
アクティベーションが終わったらSIMカードを端末に挿し、APN設定を行います。
海外SIMのAPN設定は通常の楽天モバイルのAPN設定と異なるので、すでに楽天モバイルを利用している人も設定が必要です。
Androidの場合は「設定」→「その他」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」の順にタップします。
アクセスポイント名一覧が出ますが、右上の「+」をタップします。
アクセスポイント追加の画面になるので「APN」の項目に「rmgs.jp」と入力し、保存します。
あとはさきほど保存したアクセスポイントをタップするだけで設定が完了です。
地域別パックかクレジットを購入する
楽天モバイル 海外SIMはプリペイド方式のサービスなので、利用する前に料金をチャージする必要があります。
チャージは楽天モバイル海外SIMアプリまたはマイページから可能です。
楽天モバイル 海外SIMの料金
地域別パック(データ通信)
50MB※1 | 200MB※1 | 500MB※2 | |
ヨーロッパパック | 820円 | 1,930円 | 3,850円 |
北アメリカパック | 880円 | 2,040円 | 4,240円 |
アジアパック | 1,040円 | 2,310円 | 4,950円 |
地域別パック(音声通話)
通話100分 SMS100通※1 | 通話300分 SMS300通※2 | |
ヨーロッパパック | 3,190円 | 7,150円 |
北アメリカパック | 4,290円 | 9,680円 |
アジアパック | 4,070円 | 9,020円 |
※1 有効期限は7日間
※2 有効期限は30日間
クレジットの価格については国や用途によって細かく分かれており、ここにすべて掲載することはできません。
詳しくは楽天モバイル 海外SIMの公式サイトを参照してください。
PCの場合、楽天モバイルのページの上部から「海外SIM」を選べば移動できます。
スマホの場合は上記ページの右上にある三本線の「三」のマークでメニューを開き、一番下にある「海外SIM」を押せば移動できます。
楽天モバイル 海外SIMの注意点
楽天モバイル 海外SIMは利用開始から12ヶ月のうちに一度も地域別パックまたはクレジットが購入されない場合、無効になります。
再度有効にする場合はカスタマーサポートに問い合わせるようにしましょう。
まとめ
楽天モバイルは国際ローミングに対応しており、そのまま海外で使うことができます。
しかし、国際ローミング中は音声通話とSMSしかできませんし、そもそもデータSIMは国際ローミングに対応していません。
海外でインターネットを使いたい人やデータSIMの人は楽天モバイル 海外SIMを利用しましょう。海外SIMはプリペイド方式なので使いすぎの心配がありませんし、音声通話とSMSだけでなくデータ通信も利用できます。
データ通信はいらずたまに電話だけできればいい人は国際ローミングを、お得に電話を使いたい人やデータ通信も利用したい人は海外SIMを選びましょう。