楽天モバイルはドコモの回線を利用した格安SIMです。

結論から言うと、ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換えることは可能です。
今回はソフトバンクから楽天モバイルに乗り換える手順と、乗り換えるメリット・デメリットについて詳しく解説します。
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ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換える手順
利用する端末を選ぶ
まずは楽天モバイルに乗り換えてから利用する端末を選びましょう。
ソフトバンクで使っていた端末をそのまま使いたい、という人もいるかもしれません。
しかし、楽天モバイルはドコモ回線を利用したサービスなので、ソフトバンクで使っていた端末を楽天モバイルで使うにはSIMロック解除をする必要があります。
ソフトバンクでは2015年5月以降に発売された機種は購入日から101日目以降にSIMロック解除が可能です。2015年4月までに発売された機種については購入日からSIMロック解除が可能です。
ただし、SIMロック解除できるのはSIMロック解除機能を搭載した機種のみです。ソフトバンクのスマホのうち、SIMロック解除が出来るのは以下の通りです。
iPhone | iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plus |
Androidスマホ | Xperia XZs、AQUOS R、HTC U11、AQUOS ea、DIGNO G、Xperia XZ、STAR WARS mobile、AQUOS Xx3 mini、シンプルスマホ3、DIGNO F、Xperia X Performance、AQUOS Xx3、AQUOS Xx2 mini、AQUOS Xx2、Nexus 6P、Xperia Z5、AQUOS CRYSTAL 2、AQUOS Xx、Xperia Z4、Galaxy S6 edge、BLADE Q+、301F、201HW、009Z、008Z |
もしSIMロック解除できない機種を使っている、SIMロック解除の条件を満たしていない場合はSIMフリースマホを別途購入する必要があります。
SIMフリースマホはインターネット通販や家電量販店などから購入できます。
楽天モバイル公式サイトに動作確認済み端末が載っているので、必ず動作確認済みのものを購入しましょう。
不安な人は楽天モバイルでSIMカードとセット購入しても良いでしょう。
料金プランを選択する
使用する端末が決まったら、次は楽天モバイルの料金プランを選択します。楽天モバイルの料金プランは以下の通りです。
組み合わせプラン
プラン名 | 通話SIM | 050データSIM | データSIM |
ベーシックプラン※ | 1,250円 | 645円 | 525円 |
3.1GBプラン | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
5GBプラン | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GBプラン | 2,960円 | 2,380円 | 2,260円 |
20GBプラン | 4,750円 | 4,170円 | 4,050円 |
30GBプラン | 6,150円 | 5,520円 | 5,450円 |
※最大通信速度は200kbps
組み合わせプランはデータ通信量で選ぶシンプルなプランです。通話SIM、050データSIM、データSIMの3種類がありますが、ソフトバンクから乗り換える場合は電話が出来る通話SIMを選びましょう。
スーパーホーダイ
プラン名 | データ通信量 | 月額料金※ |
プランS | 2GB | 1,980円 |
プランM | 6GB | 2,980円 |
プランL | 14GB | 4,980円 |
※楽天会員でない場合は+1,000円
スーパーホーダイは2017年9月1日から始まった新しいプランです。音声通話の5分かけ放題がセットになっており、しかもデータ通信量を使い切っても最大1Mbpsでデータ通信が使い放題になるプランです。
楽天モバイルではこのように幅広い料金プランが用意されているので、自分の用途に合ったプランを選びましょう。
ソフトバンクからMNP予約番号を取得する
端末と料金プランを選んだら、最後にソフトバンクからMNP予約番号を取得しましょう。

MNPを利用することで、ソフトバンクで使っていた電話番号を楽天モバイルでも使えます。
MNPをするためには、あらかじめソフトバンクから「MNP予約番号」を取得しておく必要があります。MNP予約番号は専用の受付窓口に電話をすることで取得できます。
また、3Gケータイを使っている場合はMy SoftBankの「各種手続き」から取得することもできます。
さらに、楽天モバイルのMNPをWebから申し込む場合は有効期限が10日以上残っている必要があります。
楽天モバイルにMNPをする場合は、申し込む直前にMNP予約番号を取得しましょう。
なお、MNPをせず楽天モバイルで新しい電話番号を取得する場合はMNP予約番号を取得する必要はありません。
楽天モバイルを申し込む
ここまでで楽天モバイルに乗り換えるための準備が完了しました。次は楽天モバイルの申し込みを行います。
楽天モバイルを申し込む際に必要な物
楽天モバイルを申し込む際には以下の3つが必要です。
・クレジットカード
・本人確認書類
・MNP予約番号(MNPを利用する場合)
クレジットカードは契約者本人の名義である必要があります。また、クレジットカードだけでなくデビットカードも利用できます。
楽天モバイルは口座振替を利用することもできます。その際は本人名義のキャッシュカードなど口座情報が分かるものが必要です。
本人確認書類は運転免許証、運転経歴証明書、パスポート、在留カードなどが使えます。
楽天モバイルの申し込みはWebかショップから出来る
楽天モバイルの申し込みは、楽天モバイルのWebサイトか楽天モバイルショップからできます。
Webから申し込む場合は公式サイトにアクセスし、「今すぐ申し込み」をクリックして申し込みます。

また、回線切り替えを申し込みと同時にするか、SIMカード到着後に自分でするかを選択できますが、前者だとスマホが使えない期間が2~3日発生するため、SIMカード到着後に自分でするのがおすすめです。
近くに楽天モバイルショップの店頭がある場合は、そちらで契約することもできます。店員さんと相談しながら決められますし、SIMカードを即日受け取ることができます。
SIMカードを受け取ったらMNP切り替えを行う
楽天モバイルの申し込みが終わり、SIMカードを受け取ったらまずはMNP切り替えを行い、ソフトバンクから楽天モバイルへ契約を乗り換えます。
MNP切り替えは楽天モバイル開通受け付けセンターへ電話すれば完了です。
9:00~20:59までに開通受付が完了した場合、当日中に15分ほどで切り替えが完了し、楽天モバイルが使えるようになります。21:00以降に受付が完了した場合は翌日になるので気を付けましょう。
MNP切り替えが終わった時点でソフトバンクは解約になり、以前使っていたSIMカードが使えなくなります。
なお、MNPを利用しない場合はMNP切り替えを行う必要はありません。
APN設定を行う
最後に、スマホに楽天モバイルのSIMカードを挿し、APN設定を行います。APN設定は楽天モバイルのSIMカードでデータ通信を行うために必要な設定です。スマホがiOSかAndroidかで手順が異なります。
iOS端末のAPN設定
iOS端末の場合は「構成プロファイル」という設定用ファイルをインストールするだけでAPN設定が完了します。
iPhoneをWi-Fiに接続し、ブラウザを開いてプロファイルをインストールするURLにアクセスします。申し込み種別によってプロファイルが異なるので、一緒に送られてくるSIMカード台紙にかかれている申し込み種別用のURLを選びましょう。
・申込種別が006,007の場合
https://mobile.rakuten.co.jp/support/apn_setting/B_voice.mobileconfig
・申込種別が008,009の場合
https://mobile.rakuten.co.jp/support/apn_setting/C_voice.mobileconfig
構成プロファイルをインストールするURLにアクセスしたら「インストール」をタップし、iPhoneのパスコードを入力します。確認が表示されるので、もう一度「インストール」をタップします。
しばらくするとインストールが終わるので「完了」をタップします。これでAPN設定は終了です。
Android端末のAPN設定
Android端末の場合、メーカーごとにカスタマイズされているので設定方法が少し違う可能性がありますが、概ね同じです。
アクセスポイント一覧が表示されるので、その中から楽天モバイルを選択しタップします。もし楽天モバイルが無い場合はメニューから「新しいAPN」をタップします。
APN情報を入力する画面になります。APN情報はSIMカード台紙もしくは会員専用ページ「メンバーステーション」の「登録情報・設定変更」から確認できます。入力が終わったら「保存」をタップします。
すると先ほどの一覧に楽天モバイルが追加されているので、それを選択します。これでAPN設定が完了です。
⇒楽天モバイルのAPN設定を画像付きで分かりやすく解説したページはこちら
ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換える2つのメリット
ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換えると、次のようなメリットがあります。
月額料金が大幅に安くなる
楽天モバイルに乗り換える最大のメリットは月額料金が大幅に安くなることです。

ソフトバンクの場合、スマ放題が2,700円、ウェブ使用料が300円、そしてデータ定額5GBが5,000円なので合計で毎月8,000円かかります。
一方の楽天モバイルは通話SIMの5GBプランなら月額2,150円で利用できます。
ソフトバンクから乗り換えることで毎月5,850円、年間だと14,0400円も安くなります。
楽天モバイルの場合、電話をすると30秒につき20円の通話料がかかりますが、月額2,380円の有料オプション「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」を使うことでソフトバンクと同じく国内通話がかけ放題になります。

ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換えるだけで、携帯代金をかなり節約することができます。
契約期間の縛りが短くなる
ソフトバンクと比べると楽天モバイルは契約期間の縛りが短いのもメリットです。
ソフトバンクの場合、一度契約すると2年ごとに更新する「2年縛り」になります。途中で解約すると違約金がかかりますし、2年経って解約しなかった場合は再び2年間の契約を結ぶことになります。
一方の楽天モバイルの通話SIMは最低利用期間が1年と、ソフトバンクの半分です。しかも一度最低利用期間を過ぎたらいつ解約しても違約金が発生しません。

ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換える2つのデメリット
ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換えると、メリットだけでなく以下のようなデメリットもあります。
キャリアメールやキャリア決済が使えなくなる
楽天モバイルに乗り換えると、キャリアメールやキャリア決済といったソフトバンクのサービスは使えなくなります。
メールはキャリアメールの代わりにGmailなどのフリーメールを使いましょう。キャリア決済については代替手段がないので、クレジットカード払いなど別の支払い方法に切り替えておきましょう。
通信速度が遅くなる
楽天モバイルに乗り換えると、ソフトバンクよりも通信速度は遅くなります。
楽天モバイルはドコモから回線を借りてサービスを展開しています。利用できる回線に限りがあるので、自社で通信設備を持っているソフトバンクよりも速度が遅くなります。とくに昼間や夕方など回線が混みやすい時間は通信速度が遅くなりやすいです。
通信速度を重視する場合は注意が必要です。とはいえ、楽天モバイルは格安SIMの中でも速い方ではあります。
⇒【14社MVNO】格安SIMの通信速度をグラフで比較|速くて快適なのはどれ?
まとめ
今回はソフトバンクから楽天モバイルに乗り換える方法と、乗り換えるメリット・デメリットを紹介しました。
携帯キャリアの乗り換えは難しそう、と思っている人も多いかもしれませんが、楽天モバイルならWebから簡単に申し込めますし、近くに店頭がある場合は対面でサポートを受けながら乗り換えられるので安心です。
ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換えることで、月額料金が大幅に安くなります。携帯代金を節約したいなら、楽天モバイルへの乗り換えがおすすめです。